建築屋が見てきた「失敗したリフォーム」ランキング
- kojo masaaki

- 10 時間前
- 読了時間: 4分
20年以上この仕事をしていて本当に多かった後悔とは?
リフォームの仕事をしていると、
「もっと早く相談すれば良かった」
という言葉をよく耳にします。
もちろん工事そのものの失敗もあります。
しかし実際には施工不良よりも、
「完成したのに満足していない」
というケースの方が圧倒的に多いのです。
今回は20年以上建築の現場に携わってきた中で、特に多かった「失敗したリフォームランキング」をご紹介します。
これからリフォームを考えている方の参考になれば幸いです。
第5位
「安さだけで業者を選ぶ」
誰だって安く工事をしたい。
当然のことです。
しかし見積金額だけで決めると後悔することがあります。
実際によくあるのが、
・工事内容が違う
・使用材料が違う
・アフター対応がない
・追加工事が発生する
というケース。
見積書は金額だけではなく、
「何が含まれているのか」
を見ることが大切です。
建築の世界には
「安いには理由がある」
という言葉があります。
逆に高いにも理由があります。
比較するべきは金額だけではありません。
第4位
「収納を軽視した」
リフォーム後に意外と多い後悔です。
おしゃれなLDKにした。
対面キッチンにした。
間取りも広くなった。
しかし数か月後、
「収納が足りない」
となる。
生活感を消そうとするあまり収納計画が置き去りになるケースです。
住宅展示場やSNSの写真は美しく見えます。
しかし実際には、
掃除機
季節家電
書類
薬
防災用品
旅行バッグ
など、暮らしには大量のモノがあります。
収納は広さよりも、
「どこで使う物をどこへしまうか」
が重要です。
第3位
「コンセントを増やさなかった」
これは本当に多いです。
完成後に必ずと言っていいほど出てきます。
「あそこにも欲しかった」
「ここにも欲しかった」
「延長コードだらけになった」
スマホ
ロボット掃除機
加湿器
空気清浄機
PC
タブレット
ゲーム機
最近の住宅は昔に比べて圧倒的に電気を使います。
コンセント工事は工事中なら比較的安価です。
しかし完成後の追加工事は大変です。
私は打合せの時に、
「少し多いかな?」
と思うくらい提案します。
結果的にその方が喜ばれることが多いのです。
第2位
「今だけを考えてしまった」
子供が小さいから。
夫婦二人だから。
今の生活だけを基準に考えてしまう。
ところが5年後、10年後には生活が変わります。
子供が独立する。
親の介護が始まる。
在宅ワークになる。
ペットを飼う。
人生は意外と変化します。
その変化を想像せずにリフォームすると、
後から使いづらくなることがあります。
リフォームは今のためだけではなく、
未来への投資でもあります。
第1位
「「何をしたいか」が決まっていない」
圧倒的に多いのがこれです。
キッチンを交換したい。
お風呂を新しくしたい。
壁紙を張り替えたい。
もちろんそれも大切です。
しかし本当に考えるべきなのは、
「どんな暮らしをしたいのか」
です。
例えば、
家族が集まる家にしたい。
料理を楽しみたい。
夫婦それぞれの時間を大切にしたい。
趣味を満喫したい。
ペットと快適に暮らしたい。
目的が明確になると、
選ぶ設備も、
間取りも、
収納も、
照明も変わります。
逆に目的が曖昧なまま工事をすると、
完成しても何となく満足できません。
リフォームは「工事」ではなく「暮らしづくり」
私はお客様との打合せで、
設備の話より先に暮らしの話を聞くようにしています。
どこで朝食を食べるのか。
休日は何をして過ごすのか。
家族はどこに集まるのか。
その答えの中に、
本当に必要なリフォームのヒントが隠れています。
高級なキッチンを入れれば成功するわけではありません。
最新のユニットバスを入れれば満足するわけでもありません。
リフォームの成功とは、
工事が終わることではなく、
暮らしが良くなること。
20年以上現場に立ってきて、今もそう思っています。
だから私は、
「何を造るか」
よりも、
「どう暮らしたいか」
を大切にしたいのです。


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